公開、更新履歴
- 2010/03/22 : このページを公開しました。
- 2010/03/22 : フル充電状態で約70GBのデータをCFカードから本体へ転送できました。
- 2010/03/24 : 問題発生 : 180GBを超えた当たりから、8GBの転送に30分以上かかりました。
- 2010/04/15 : しばらく使いましたが、結局元の160GBのHDDに戻しました。
問題点
この部分は、このページを公開後、テストをしていく上で気付いた点を記載しています。
下記には問題なく換装が成功したように記載してありますが、その部分はそのままにしてありますのでご承知下さい。
換装自体は問題なく成功し、動作も安定しておりましたが、転送したデータが増えていくと問題が発生しました。
本体HDDの保存容量が180GBを超えたあたりから転送に時間がかかるようになりました。
下記の画像は少し見にくいですが「204.9/463.6GB」となっており、既に「204.9GB」が本体に転送してあります。
この状態で新たにCFカードから本体HDDへ転送しようとすると、8GBで30分以上かかります。
通常の3倍近くの時間がかかり、個人的には我慢できる許容範囲を超えているので元に戻しました。
この転送時間を許せる方は、問題なく使えると思います。
まずは皆さんが気になる結論から
タイトルの通り、EPSON P-7000 のHDDを、160GBから500GBへの換装しました。
下の画像は換装後の画面で、「460GB Free」と表示されています。
バッテリー寿命につきましては、購入後一年程度、数十回使用しているバッテリーをフル充電した状態で、
続けてCFカードを10回程度交換しながら、約70GBを本体HDDへ転送できました。
メーカーページでは「CFの1GBを75回(75GB)」と記載されています。(恐らく新品の状態で)
そう考えると、個人的には全く問題ない範囲だと思っています。
換装したHDDはこちらです
WESTERN DIGITAL WD5000BEVT (500GB 9.5mm)
500 GB、SATA 3 Gb/s、8 MB キャッシュ、5400 RPM
http://www.wdc.com/jp/products/Products.asp?DriveID=506
このHDDは、P-7000と一緒に持ち歩いていた I-O DATA HDPS-U500 から外しました。
http://www.iodata.jp/product/hdd/portable/hdps-u
左がP-7000に入っていたHDD、右が新しく入れたHDDです。
換装の難易度について
換装にかかった時間は、HDDクローン作成も含めて30分程度でした。
私は今まで、Apple MacBook、MacBook Pro、Victor MP-XP7310、などのHDDも換装しましたが、
これらと比べると、EPSON P-7000は遙かに簡単でした。
換装手順のご案内
それでは換装手順についてを詳しくご説明します。
換装しようとしている方の参考になれば幸いです。
始めに、こういう事をする際のお決まりですが、
このページを見て同じようなことをするのは構いませんが、全て自己責任で行って下さい。
最悪本体が壊れても、HDDが壊れても、EPSONさんが対処してくれなくても全て自己責任です。
こちらへクレームなどのご連絡を頂きましても、メールは破棄しますのでご承知下さい。
- 本体上面のネジ2本を外し、上面カバーを外します。
- ネジは六角形ですので、ヘキサゴンドライバー(サイズ:T-6)が必要です。
- 本体底面のネジ3本を外し、底面カバーを外します。
- 左側の1本は上面と同じ六角形です。
- 残りの2本は右側のバッテリーカバーを開くとあります。
- こちらはプラスネジです。
- カバーの裏にはスピーカーのコードが付いているので、カバーはゆっくり外して下さい。
- コードは本体とコネクタでつながっているので、コネクタの根本を引っ張れば外れます。
- 本体裏面(液晶ではない方)の左右のカバーを外します。
- カバーは柔らかいゴム製なので、爪を引っかけて引っ張れば外せます。
- ドライバーなどで外すと傷が付く恐れがあります。
- 爪で十分外せます。
- カバーを外したところにあるネジを外します。
- ネジは左側3本、右側2本の合計5本あります。
- 本体裏面のネジ3本を外し、裏蓋を外します。
- ネジを外し、本体とカバーを揺らしながら引くと簡単に外れます。
- これで外側を全て外した形になります。
- ノートパソコンと比べると、とても簡単です。
- 上面のネジ3本を外します。
- 内側の2本はHDDを止めているネジです。
- ネジ外側のクッション用ゴムを外す必要はありません。
- 一番右側、オレンジ色の所にもネジがありますが、ネジの手前に金属の保護があります。
- 保護版を曲げてネジを外すとHDDを出し入れしやすくなりますが、外さなくてもHDDは出せます。
- HDDを出し入れしやすくしたい方はネジを外すと良いです。
- このページでは、このネジを外していないことを前提に説明しています。
- 底面のネジ6本を外します。
- オレンジ色の部分にもネジがあります。
- このネジはHDDを止めていますが、手前に金属があるため完全に取れません。
- ネジをゆるめ、HDDが動くようにしておけば問題ありません。
- HDDのコネクタを外します。
- 赤枠の部分が本体とHDDが、コネクタでつながっている部分です。
- HDDを左に、コネクタを右に、両方をぐらぐらしながら引き抜きます。
- スペースにあまり余裕がないので、ゆっくり慎重に行って下さい。
- HDDを本体から引き抜きます。
- 上面の金属板はネジを1本外していないので完全には外れません。
- 外していないネジ部分を軸に金属板を浮かせ、HDDを斜めにしながら引き抜きます。
- HDDのクローンを作成します。
- HDDをパソコンにつないで、ドラッグ&ドロップで完了!。ではダメです。
- これでは見えていないファイルなどをコピーできないからです。
クローンHDD作成に、お勧めのアプリケーションソフトはこちらです。(windows用です)
Acronis Migrate Easy 7.0(株式会社ラネクシー)
価格は5,040円です。(トライアル版もあります)
http://www.runexy.co.jp/personal/acronis_migrateeasy7/outline/
現在は別の会社で販売されているようです。
Googleで「Acronis Migrate Easy」を検索。
- 上記ソフトによるHDDクローンの作り方をご覧の方は下記をクリックして下さい。
- P-7000内のデータを他のHDDやパソコンにバックアップします。
- P-7000内のデータを削除します。
P-7000内にデータが入ったままだとクローンの作成に時間がかかるからです。
- HDDを2台、パソコンとつなぎます。
P-7000のHDDは取り出してからつなぎます。
私の場合は、2台とも手元にあるケースに入れてUSBでつなぎました。
- アプリケーションを起動します。
お試しの方は「試用」を、購入する方は「購入」をクリックします。
- 「ディスクのクローン作成」をクリックします。
- 新しく画面が表示されますので、「次へ」をクリックします。
- HDDの解析が始まりますので、終わるのを待って下さい。
- 解析が終わるとこの画面に変わりますので、「自動」を選択して「次へ」をクリックします。
- オリジナルハードディスクを選択します。
クローンの元となる、現在P-7000に入っているHDDです。
ここで選択を間違えると、取り返しの付かないことになりますので十分に注意して下さい。
具体的にはオリジナルHDDの中身が無くなり、EPSONさんに有料で修理を依頼することになります。
こうなると、やってはいけないことをやっていますので数万円の修理代は覚悟して下さい。
オリジナルハードディスクを選択し、「次へ」をクリックします。
- ターゲットハードディスクを選択します。
新しく使う予定のHDDです。
ターゲットハードディスクを選択し、「次へ」をクリックします。
- 「パーティションを削除する」を選択し、「次へ」をクリックします。
新しいHDDは、P-7000で使うことしか考えていませんのでこれを選択しています。
- これから行う処理の内容を確認します。
通常はオリジナルのHDDが160GB位になっているはずです。
間違えがなければ、「次へ」をクリックします。
- 再度違う形で処理内容が表示されます。
間違えがなければ、「実行」をクリックします。
これで処理が開始されます。
- 処理中です。
早くて数十秒、長くても数分程度ではないでしょうか。
- 完了です。
これで新しいHDDができあがりました。
- HDDを入れ替えて元に戻します。
- 新しいHDDを入れて、逆の順番で元の状態に戻すと、作業完了です。
- 組み立て終わったら電源を入れてみます。
- 容量は増えていますか?
- 私は500GBを入れたので、必要部分を除いた残り「460GB Free」と表示されています。
初期化したら「463GB Free」となりました。
- 1TB、2TB、7200 RPMといったHDDでも入りそうな気もしますが試していません。
最後に
どうですか、うまくできましたか?
私は一年ほど前から、この EPSON P-7000 を使っているのですが、
最近の画像データの巨大化に伴い、数日間の撮影に行くととても160GBでは足りませんでした。
パソコンを持って行ったり、外付けHDDも予備に持って行ったりしていました。
そこでHDD換装をしたいと思い、ネットを探しましたが見つかりませんでした。
では自分でやってみようと言うことで行い、結果をこのページで公開しました。
同じ事をしたいと思っていた方の参考になれば幸いです。
460GBと言うと、毎日8GBを4枚、計32GB撮るとして、14日間、2週間も撮影ができます。
今後トラブル無く使えることを願いますが、どうなることやら.....。