ここは6年前に一度通ったことのある道。
この先にはどうしても行きたいところがあり、もう一度来た。
ここは湿地帯。
今は乾期といえども、雨期は終わったばかりなので注意しないととは思っていた。
車で走っているとちょっと湿った感じの所があったので
窓を全開にしてタイヤの音を聞きながら慎重に走っていると、
遠くに光っている部分が見えた。
あっ 水だ!
ヤバイと思ったと同時にタイヤはヌチャヌチャと音を立て始めた。
慌てて急ブレーキを踏むと一気に埋まるので絶対にダメ。
瞬時に対処方法を要求される。
ゆっくり、だけど出来るだけ早く停止した。
が、既にタイヤはかなり泥に埋まっている。
ここは人がほとんど来ないところ。
近くの家まで...と言っても数十キロは離れている。
日中の体感温度は40度を超える。
こんなところでスタックしたらとんでもないことになる。
それを見た瞬間、足はガタガタ震えた。
「頼む」と願いながら徐々にバック。
タイヤは空回りをしながら少しずつ動いてくれている。
数秒後、地面の固いところまで何とか抜け出すことが出来た。
嬉しくて涙が出そうだった。
あと数秒判断が遅れていたら間違えなく抜け出せない場所へ行っていたはず。
表面はカラカラに乾いているが、表面と中は別。
表面だけを見て走っていると地獄に行く。
他の車が走った跡も当てにはならない。
こんなところではまったら干からびて死んでいたかもしれない。
命がけで行くところでは常に全神経を集中させていないと簡単に死ぬことになる。
窓を閉めてエアコンがんがん、音楽がんがんなんて問題外だ。
「自然をなめるな」とはいつも自分に言い聞かせている。
十分に注意していても怖い。
でもそれが自然だから好きな部分でもある。
自然から見れば人間の命など砂粒の1つと変わらないと考えている。
たかが人間一人死んでも何でもないことだと思う。
生きて帰ってこれて良かった。
翌日、反対側からアクセスしようとしたら「ROAD CLOSE」となっていた。
こっち側にもその看板を出しておいて欲しかった。
もう少し時期を遅らせなければダメだな.....

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