ここは西オーストラリア北部の隕石によるクレーターのある場所。
私はクレーターの上で写真を撮っていたのだが、
そこへロードトレインの運転手二人も夕陽を見に来た。
夕陽も沈み、夕焼けに変わる頃、運転手の人達は車に戻っていった。
そのとき、メインのカメラが壊れてしまった。
しかし、夕焼けは凄く綺麗。
早くしないとピークの色が終わってしまう。
なのにカメラは壊れてフイルムが巻けない。
このカメラを直そうとするのが先か、
他のカメラで撮るのが先か、
焦りやショックで訳がわからない状態。
一応は他のカメラで撮ったが、
訳がわからない状態のまま夕暮れは終わってしまった。
午前中からこの時を待っていたのに.....泣
辺りが暗くなり始めたころ、やっと現実が見えてきた。
小さなドライバーがあれば自分で何とか出来るかも.....
とは思ったがそのときドライバーは持ってきていなかった。
どうしようと考えていると、先程の二人が車の所にいるのが見えた。
行ってみるとビールを飲みながら話しをしている。
ま〜間違えなく持ってないだろうな〜とは思いながらも
1%の可能性にかけて聞いてみると.....
「持っていない」と言われた。
ま〜当たり前だな、と思いながら「カメラが壊れてしまって.....」と言うと、
「どこから来たの?」から始まり、オーストラリアの話しをし始めた。
「ビール飲むか?」と言われ、お言葉に甘えて1本頂いた。
「cool」
どこが一番好きかの話しになり、私は「シンプソンデザート」というと、
一人の運転手が「おーーーっ、俺もあそこが大好きなんだ!!」
となって話しは一気に盛り上がった。
それから色々聞いた。
二人はそれぞれ車を持っているのだが、
もう一台を別の場所に置いて、一台でここに来たと言っていた。
二人ともアデレードに住んでいるそうで、毎日走っているコースを教えてもらった。
なんと1日1500Km走るそうだ。
一人はアデレードからダーウィンを7日で往復すると言っていた。
考えられない。
車はマニュアル18段変速で、運転席には沢山のメーターがあり飛行機のようだった。
運転席の後ろには寝るためのベッドがあり、結構広かった。
日本人の大人なら5人は並んでゆったり座れそうだった。
色々と話しているうちにビールを3本も頂いてかなり酔ってきた。
時間もあっという間に1時間以上経っていた。
運転手が時計を見て、「あっ そろそろ行かなきゃ!」と言い出した。
これからこの車の後ろに繋げる荷物を受け取る時間らしい。
運転手達はパパッと片付けて、さよならの挨拶をし、運転席に乗り込んだ。
そして窓を開け、「じゃあね!」と言ったかと思うと、
「パーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」と、
周囲数キロに響きそうな特大音のクラクションを鳴らして去っていった。
とても楽しいひとときを過ごすことが出来た。
一人になると、カメラの悪夢を思い出したことは言うまでもない。
酔っているが気持ちよくなれない状態が辛かった。
いまそのカメラは入院中である。

この日の夕焼け雲。
綺麗なピンク色をしていた。
は〜〜〜。
未だにため息が出る。

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